メガネ/サングラス展示会出張記録@SILMOパリ2021(海外展示会出張報告_波多野)

メガネ/サングラス展示会出張記録@SILMOパリ2021(海外展示会出張報告_波多野)

SILMO Paris 2021 Exhibition Report

はじめまして。ロンドンからスタートしたハンドメイドのメガネ/サングラスブランド、METRONOME®(メトロノーム)でPRを担当しております、「なみ」こと波多野と申します。

この度フランス・パリで開催されましたメガネブランドの合同展示会、
「SILMO Paris」に、メトロノームチームとして初めて参加させて頂きましたので
こちらに展示会の様子や裏側を初投稿したいと思います!

本ブログには初登場ということで、まずは簡単に私の自己紹介から。

メトロノーム代表であり、デザイナーの岩本氏との初めての出会いは
10年以上前に遡ります。

地元岐阜県の某ショップにてバイヤーを努めていた私のところに、
当時彼が福井県で立ち上げしていた、メトロノームの前身となるメガネブランドを紹介してきてくれたことが始まりでした。

何度か電話営業という形で連絡をもらい、電話越しから伝わる熱い情熱に触れて
実際に商品を見てみることに。送られてきたアイウェアーを見て、現在の個性豊かなアイテムにも繋がる、今まで見たことのなかったような独創的なデザインに驚いたことを覚えています。すぐに取り扱いが決まり、お客さんとメーカーという関係性で彼とのお付き合いが始まりました。

数年後、私は原宿にあるファッションブランドへの転職が決まり、
退職の連絡をすると、たまたま同時期に「私も東京に進出します!」とのこと。
「向こうでお会いする事が会ったら面白いですね」なんて軽いノリでお別れしてから約一年後、本当にその日がやってきます。

原宿のアパレル界隈で働く、1980年生まれの集まりで友人から、
知り合いいるよと紹介されて再会。思いも寄らない場所で再び、(というか実際に対面したのはその日が初)出会ったことと、まさか同級生だったことにもダブルで衝撃で、びっくりしすぎて思わずお互い笑ってしまった事は今でも印象に残っています。

年齢が同じということはもちろん、お互いに30歳を超えて同じタイミングで上京したこと、東京に知り合いがそれほど多くないタイミングで出会った我々は
一緒に飲んだり、旅行に行ったりとそれから長い付き合いとなりました。

その後私は2社でのブランド勤務を経た後、自身の留学経験を活かし
以前から夢見ていた海外で働くことを決めて、20年ほど続けたアパレル業を一旦退職。

もとより旅好きな私が、まずは世界を見て回ろうと計画を立てていた矢先、
COVID-19パンデミックが直撃してしまいます。

多くの方の人生に多大な影響を与えたこのコロナ禍。
海外に出ることもできなくなり、完全に私の人生計画も頓挫してしまい、
見事な40歳無職が出来上がってしまいました。


そんな中声をかけてくれたのが岩本氏。

すでに海外進出を果たしワールドワイドなアイウェアーブランドとしての地位を
築いていたMETRONOME®(メトロノーム)です。自分の語学力と海外での販売も含めたファッション業界での経験を信じてオファーしてくれた彼の力になれるなら、と裏方でのサポートを開始して約一年。


ずっと行きたかった海外出張へのチャンスを与えてもらうことができて
今回に至ります。



↑自身が初期に担当したビジュアルの一部
Sleepless
モデルハント時に偶然出会ったキッズが興味津々でかけてくれた一枚★


Tシャツの謎のイラストもかわいいです。
この子、男子かと思いきや女子でした。大人も子供も、男女問わず
インパクトのあるこのモデルは人気が高いですね◎


最近の気に入ってる作品1
Resonance by METRONOME® with AnthologyHair & MANIC PANIC



最近の気に入ってる作品2
ATTITUDE [DEVILOCK®︎ × Resonance by METRONOME®]
PC作業も快適なブルーライトカットのレンズも選択でき、
2022年以降からもメガネ・サングラス業界のトレンドになりそうな「跳ね上げ式」をいち早く取り入れた、デビロックとのコラボモデルは完売間近のようです。


若い世代にはもちろん、我々のような40代から50代と
カジュアルからビジネスシーンまで幅広い層におすすめできるアイテム。
レンズを度入りの物と入れ替えて着用される方も多い様子。
私はC2のべっ甲フレームを愛用しています。



・・・前置きが予想以上に長くなってしまいましたが、、
以上が私がメトロノームに参加し、今回の出張に帯同させてもらうことになった経緯です。
今後も本ブログに登場することがあるかも?ですので何卒お見知りおきを。

さて、ここからが本題のSILMO Paris海外出張について。

先の話でもおわかり頂けるかと思いますが、海外に行くことを何よりも好物としている私にとって、岩本氏から今回の海外出張への同行を依頼された時は大いに舞い上がり、二つ返事でOK。

ただし現在新型コロナウイルス感染拡大の水際対策として、出張に行くことができても、海外から日本に入国する際は帰国後2週間の自主隔離期間が必要ということで、別で勤務している東京の会社を最低3週間ほどお休みしないといけなくなります。

OKしたものの、普通の会社でいきなり3週間休みをもらうってなかなか難しいですよね…?出発が近付くものの、中々上司に切り出せずにいる中で、私がとった行動はなんと、さらに休みを2週間プラス!笑

どうせ長期間休まなければいけないならと、合計1ヶ月半の超ロングバケーションを獲得し展示会後は自分一人でヨーロッパに滞在しようという暴挙を企てました。

しかしこれを許してくれたメンバーはじめ岩本氏と
勤務先の会社に心から感謝です。。_○/|_


そんなわけで、久しぶりの海外。
前職の出張で訪れて以来5年振りのパリ。そして久しぶりの展示会、さらにその後の旅とテンションが上がるイベントが盛り沢山。
ですが、もちろんこのご時世に海外への出国は以前ほど簡単ではありません。


まず第一の関門として立ちはだかったのがワクチン接種の完了と、接種証明書。
メンバーで情報を共有するうちに色々と必要な段取りがわかってきます。ワクチン2回を完了させ、接種証明書を受け取る。

第二の関門として、さらにその接種証明をフランス政府に提出してEU圏で認められるフランスの衛生パスを取得する必要がある
→それはおそらく数日かかりそう。
→1回目と2回目の接種の間に4週間空ける必要がある...
逆算すると7月後半か8月頭には1回目を打たなければいけない。と、いうことに
気づいたのが7月後半(汗)

これを書いている10月現在でこそ、以前ほどの激しい競争率ではなくなっているかと思いますが、私が住む世田谷区は都内でも特に人口が多く、その頃はワクチン待機者が多いようで、予約をしようにも8月末までいっぱいという状況。楽観視から一転の大ピンチ。

なんとか会社の職域接種で8月中旬と9月中旬の予約を確保し、しっかり発熱しながらも接種完了、区役所で優しい対応をして頂き接種証明書を手に入れて、その日のうちにフランス政府にオンライン提出。


「間に合ったー」と一安心。しかし、、他のメンバーも書いていると思いますが
出発日になってもフランスから衛生パスは送付されず、ほんとに行けるのかという不安の中出発当日を迎えます。しかも自分の場合、ヨーロッパの他国を回るにも
その衛生パスはマストとなります。

 





長旅に備えパンパンになった愛用のバックパック(最終的に16kgになりました…)

色々な心配事はさておき、個人的に海外に行くときの楽しみ第一段階として、空港でのお寿司&ビールをキメて機内で即就寝というコース。もちろん今回もそれを期待してお腹を空かせて集合し、空港に到着。

 


通常時では考えられない静まり返った空港。



出国はさすがに日本の接種証明でOKということで、チェックインを済ませレストラン街を見上げると、なんか、暗い。嫌な予感。

期待に反して、緊急事態宣言は空港の飲食店や免税店も対象だったようで残念ながら夕食にありつけず機内へ。私と岩本氏はタバコも買えないという不幸に見舞われました。


やはりこのご時世、海外への渡航者は少数らしくガラガラの機内。一人で3シート独占。ここは遠慮なくロングフライトをリラックスして過ごす事ができました。

国際線の飛行機に乗る頻度が4〜5年に一回の私にとって、乗るたびに機内の設備(モニターや映画のエンターテインメントの種類など)が目に見えてグレードアップされるのにも毎回驚かされます。

懸念されていた空腹でしたが、乗り換えのイスタンブールまで2食、さらに乗り換えてからパリまでで1食と往路のフライトで計3食も食べさせてもらい、割と満腹でシャルル・ド・ゴール国際空港に無事到着。


フランスのちょっとおしゃれな感染予防サイン。

夜に出発して朝に着くという流れだったので、体感的には時差ボケも感じることなく到着。しかし運悪く入国に手間取ってしまい、スムーズに会場へとはなかなか行かず、予定より大幅に遅れて設営準備へ。前職でも何度も経験していますが海外出張あるあるですね。。

なんとか解決の力にはなれたかなと思い一安心。



SILMO Parisが行われるParis Nord Villepinteの会場へ。画像ではわかりにくいですがこの地区一体が会場になっているような、かなり大きい展示場です。



ブースに着くと、すでに敏腕カーペンターたちが設営を進行中。
完成された外枠とロゴを見た瞬間、長旅の疲れも忘れ、明日からの本番に向けて、培ってきた自分なりの展示会モードにシフトチェンジされるのを感じました。緊張感とワクワク感が沸き上がってきます。何年やってもこの感覚は何ものにも代え難いですね。

この日は各チームに別れて備品の買い出しと展示の準備。疲れを忘れなんて言いましたが笑、緊張感の中、一日中動き回ったり物を運んだりで流石にクタクタになり終了。

誰もレストランを探す気力もなく、運良く滞在先のホテルの隣に見つけたステーキハウスで出国前から念願だったビールと、フランスと言えばの名物タルタルを。



しみまくったビールと疲労のおかげで、食べた後の記憶がない程の熟睡でこの日は終了。

翌日、展示会初日は早めに会場入りしてみんなで設営の最終調整。



METRONOME®(メトロノーム)の隠れたヒットアイテム
ディクショナリー型のおしゃれなメガネケースが並ぶシェルフ。



メインカウンター後ろにはPERIMETRONが制作した
最新ビジュアルのポスターが目を引きます。

 



ブース内で最も注目を集めたのがこちら。
METRONOME®(メトロノーム)名物の”AQUARIUM”
多くのお客様だけでなく、他ブランドの出店者も足を止め、写真や動画を撮影していってくれました。

現地のメディアも動画を投稿して下さっているので開場の様子も合わせて是非ご覧下さい。



新作のResonanceTradグラスチェーン(メガネストラップ)も全ラインナップを余裕で展示できる、会場中央のかなり広いブースを割り当てられていることからも、我々METRONOME®が世界的に注目されていることを実感させられます。



先にも触れた個人的な友人でもあるヘアサロン AnthologyHairとヘアカラーブランドMANIC PANICとのコラボレーションも展示。

さらにここではまだお伝えできませんが、今後控えている新たなコラボアイテムもここで初披露となりました。こちらは情報解禁をお楽しみにして下さい★

もちろん感染対策としてアルコールも設置。
設営も完了していよいよSILMO Parisが開場です。



ワクチンによって規制も解除され始め、落ち着いてきたとはいえ日本は緊急事態宣言真っ只中、世界中でも感染者が多数発生している中、以前まではオンラインでの受注会を行っていたヨーロッパで、久しぶりの開催となった今回のリアル合同展示会。

我々含む多くの関係者が最も心配していた点が、どれくらいの方に来場していただけるのかということでした。

不安の中始まったSILMO Paris。
初日こそややゆっくり目なスタートでしたが2日目、3日目と日を追うごとに地元パリやフランスの方々を初めイギリス、スペイン、イタリア、ドイツなど西ヨーロッパからポーランドやチェコ、スロバキアなど東欧の国々、
さらにアジアからもインドや香港と多くの方が来場してくださり予想以上の盛況。



皆やはり消費の停滞に疲れていたことと対面で実際の商品に触れて、試着して、我々スタッフと直接話すことを求めていたことを実感。

完璧ではないお互いの英語のやり取りでしたが、だからこそ意思が伝わった時の喜びと自然に出る笑顔、そしてもちろん初めてMETRONOME®(メトロノーム)を見てそのデザインに圧倒され、楽しそうに試着する方達の表情も印象に残っています。

私も終始愛用のATTITUDE [DEVILOCK®︎ × Resonance by METRONOME®]を着用していましたが、話してくれた方がお客様ほぼ全員がその跳ね上げがおしゃれだね、かっこいいねと言ってもらえました★

絶好調に忙しい日曜の午後。
(そんなときに写真撮ってる場合ではないんですが)


やはりお店によってセレクトするアイテムは様々で全ブランドがそれぞれのディーラーさんのテイストごとにピックアップされていきます。

METRONOME®ResonanceTrad が世界中のメガネ店でどんなふうに並ぶのか、熱心にオーダーを入れるお客様を見ながらそんなことを考えてワクワクしていました。



最終日こそ平日だったこともあり、若干来場は少なくなりましたが、この日は地元でオプティシャンと言われる検眼士を養成するための学校の生徒たちが見学の為、多数来場。

そんな学校があることにもまず驚きでしたし、眼鏡を生産すること、販売や調整することに対して洋服とは違い、ファッションだけではない、体の一部としての
眼鏡という物の大切さ、重要さに気付かされた出来事でした。

若い生徒たちの多くが我々のブースで立ち止まり、ブランドの歴史・どういった事柄からインスピレーションを受けるのか、素材・着用シーンなど初めての質問を数多く投げかけてくれて、それに一つずつ丁寧に答えていくことで、自分自身でも学びと気付きをたくさん得ることができました。

「将来の夢は検眼士です」とはにかみながら、まっすぐ目を見て話してくれる彼らが本当に頼もしく、かっこいいなと正直に感じました。


お客さんだけでなく、他ブランドの出店者の方たちや、プレス関係の方、仕入れに来た業者やファッション関係者など個人的にも多くの知り合い・友人を作ることができ、実りの多かった展示会が終了。



今回このチームと一緒にSILMO Parisに来ることができてブランドとしても私個人としても大きな成長を感じることができました。この合同展示会を企画から実行してくれたSILMO Parisスタッフ、ブース設営を管理してくれたクルーやカーペンター達、来場してくれたお客様はじめ、出会えたすべての方たちとメトロノームチームに心からの感謝を伝えたいと思います。


最後に展示会中のお楽しみ、
夕食を紹介して終わりにします。


2日目
ホテル隣のステーキハウスにて



前日にみんなが食べてて美味しそうだったリブステーキ。


3日目
ホテル隣のステーキハウスにて



なんとか趣向を変えて、バーガー


そして4日目は、
ホテル隣のステーキハウスにて笑



店員さんたちも苦笑い。もう頼むものがなくなり、チキンソテー

4日連続で同じ店はさすがに笑いました。

今日こそは別の所で!と毎日言いつつも、展示会の閉場から別のお店を探して移動する時間、そして別のところに行けたとして、衛生パスが発行されてない我々が入れないかも、という最悪の可能性を考えると、

「やっぱり、今日も…あそこにしましょう」

ということになりました。

しかし最終日は全員一念発起。比較的近い場所で中華を見つけそちらへ。



展示会の成功はもちろん、久しぶりにステーキじゃないものを食べることができた喜びで最高の打ち上げになりました!この日の麻婆の味は一生忘れないと思います笑


翌日からパリ中心部に移動して自由行動、



画像はパリのリパブリック広場を電動キックボードで颯爽と移動する岩本氏。

最終日は皆の帰国を見送り、私は一人ヨーロッパツアーへ。

そのお話は機会があればまた、ということで。

今回はこの辺りで失礼します。
長々と読んで頂きありがとうございました★

波多野



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